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  • Ghost dance party  lalamatome


    衣装決め

    ララとララママ

    ゴーストダンスパーティー 昼の部

    お名前だけシェルムちゃん・ステラちゃん・ウキグモくん・グレイス先輩・スファート先生・
    レアリ先輩・エルヴァ先輩・パニ先輩・コンノ先輩お借りしております。

    ゴーストダンスパーティー 夜の部

    シェルムちゃん・ステラちゃん・雰囲気だけメルヴィン先輩・シャルル先輩
    お借りしております。

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  • エルララ
  • ニューイヤーフェス 後日談












    エルモくん(@鵺丸さん)の素敵漫画の後日談です!!

    ミルフィアさん(@とらくろすけさん)、
    ゼラさん(@甘露さん)、マロンさん(@南雲さん)、シェルムちゃん(@むつさん)、
    ニアちゃん(@りゅーさん)、ステラちゃん(@李 空さん)お借りしております!

    ララ、自覚前ぐるぐる期間です♪

    エルモくんをつい避けがちな時期に。。。
  • 従兄から =グラシデアデイ=



    ニューイヤーフェスティバルから、私はエルモくんをずっと避けていた。



    なんとなく顔を合わせるのが恥ずかしくて、
    授業で話さなくちゃいけない時はお友達を通して会話していた。


    このままじゃ駄目だなぁとわかってるんだけど、どうにもこうにも恥ずかしくて。



    そんなこんなしてたらすっかり2月に入ってグラシデアデイになった。

    今もシェルムちゃんにエルモくんと話さないの?と聞かれている。



    私もこのままエルモくんと話せなくなるのは嫌だし、嫌われたら悲しい。

    でもなぜか逃げてしまう私がいて、こんなの私らしくないとも思ってる。


    わかってるのに・・・・。





    ***





    魔法で大量のひまわりがシェルムちゃんの目の前に現れる。

    こんなことするのは一人だけだから、誰なのかわかってしまい。
    そちらに目を向ける。




    「ララ!」


    「何?」


    「これを・・・」


    従兄に渡されたのは小さな白い花が咲いた花束だった。






    「・・・・!!」


    まさか従兄から渡されるとも思っても見なくて驚く。


    「まだ内緒にしてたからシェルムから聞いてないと思うが、」
    「俺はシェルムと将来の約束をした。」


    「・・・結婚する約束?」


    知ってたよ・・・年明けからシェルムちゃん頑張って耳にピアスの穴開けてたよ。
    知らないわけないじゃない。


    「ああ」


    ルークの嬉しそうな顔。


    「・・・知ってた」


    「だからいろいろ邪魔してきたんだもんな」


    「・・・わかってる、シェルムちゃんもそうだったから」




    いつかの朝、ずっとにこにこしてたシェルムちゃんを私が気づかないわけがない。


    でも、そんな顔させるのはルークだけだってもう私は気づいてる。


    このブーケの意味はまた調べるとして。



    「シェルムちゃんを不幸にしたら許さないから」


    「わかってる」


    「シェルムちゃんが泣いてたらいつでも駆けつけてルークから奪うから!」


    「ああ」


    ゆっくり深呼吸して、ルークの視線と合わせる。



    「・・・おめでとう、複雑だけど」


    「ありがとう、俺はおまえの幸せも願ってる。ララ」


    「・・・ん」




    従兄・・・ルークは。
    いつもいつも勇気を出してシェルムちゃんに振り向いてもらうための努力をしてた。




    私も逃げてちゃだめだよね。

    従兄になんか負けたくないし。
    シェルムちゃんとられちゃったし。



    エルモくんとちゃんとお話をしよう。

    お話しにいかなくちゃ・・・!



    私はエルモくんの元へと歩き始めた。



    途中振り返ると幸せそうなルークとシェルムちゃん。






    私もああなりたいな。
    お話の世界みたいに。



    エルモくんと、そうなれたらいいな。

















    ***************
  • エルモくん =グラシデアデイ=



    お話ししなくちゃと意を決したものの、私はまだ話しかけられずにいた。


    エルモくんが私に話しかける度、悲しそうな顔をしてるのもちろん知らないわけじゃない。


    そんな顔させたいわけじゃないし、エルモくんともっとお話ししたいよ。





    道中で買った黄色と紫のフリージアの花束。


    黄色の花言葉は”無邪気”、紫の花言葉は”あこがれ”



    黄色は普段のエルモくんのイメージ。
    紫は・・・ゴーストダンスパーティでのエルモくん。



    まさか同じ人だとは思わなくて私はびっくりしてエルモくんから逃げてしまった。




    渡したいな、渡せたらいいな。


    従兄とシェルムちゃんを見てて、勇気をもらった気がしていたのに。



    いざ言葉にしようとするとなんだかまだ勇気が足りない。





    「ララ!」




    談話室まで歩いてたらふいにかけられた声。


    私が今探してた人物の声だった。



    「今日グラシデアデイだから、これ」



    エルモくんから渡された花束。


    一つは私と同じお花、残り二つは・・・なんだろう。



    「ララに渡したかったんだ」




    「・・・私もエルモくんに、これ」



    さっき買った花束を渡す。

    エルモくんと目が合わせられなくて、私は俯いたまま。


    言わなくちゃ・・・


    気は焦ってるのに、言葉が出ない。



    「信じてるから」




    パッと上を向いたら、

    少し悲しそうに揺れるエルモくんの瞳を見て、

    私は耐えられなくなってまた逃げてしまった。









    結局またエルモくんと満足に話が出来なくて、私は寮の自分のベッドで塞ぎこんでいた。


    あの後、エルモくんからもらった花束の意味を調べたら。



    マーガレットアイビーの花言葉は”変わらぬ思い”
    フリージアは"信頼"、ライラックは"友情"だった。


    エルモくんが信じてるって言ってくれたのは友情を信じてくれてるって意味なのかな・・・



    いつもいつもエルモくんは優しい。

    そんな気持ちを裏切ってしまって私は罪悪感ばかり募る。





    友情・・・友情かぁ~。

    エルモくんへの気持ちは確かに友情だったけど、シェルムちゃんや従兄を見てたら

    私もそういう気持ちをエルモくんに抱いてるんじゃないかなって思うんだ。


    他のクラスの男の子とはまた違う。
    特別な気持ち。




    仲直りできるかな、ちゃんと。


    仲直り、したいよ・・・。


















    ************************