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  • EVENT
     7月:サマーフェスティバル


    8月:夏休み


    9月:体育祭

       


    10月:ゴーストダンスパーティー

      

        

    ゴーストダンスパーティーSSまとめ

    ゴスパ後日談
        
    ステラちゃん(@李 空さん)に仮面の君を相談!  ニアちゃん(@りゅーさん)にもやもや相談!

    11月:文化祭

    パニ先輩・コンノ先輩のお店でお手伝い


    12月:セイントデリバードデイ



     
    コンノ先輩(@さわさん)に編みもの教えてもらいます。
    プレゼント交換で編みぐるみと、男の子は文房具、女の子はアクセサリー
    プレゼントします♪

    1月:ニューイヤーフェスティバル



     
    2月:グラシデアデイ



    グラシデアデイSSまとめ


    3月:ヒバニーのお茶会




    ヒバニーのお茶会SSまとめ

    4月:研修旅行





    終了





    エルモくんとの合作です!

    PR
  • RAKUGAKI



    #ウィザプロ事件簿

    子ども飴編


    パジャマパーティー編


    ハッピーウィザプロ事件編


    いい湯だな編


    遊園地編


    ラクガキ

      
     


    一人絵茶らくがき!!




    色違いと通常色ー!!




    ララ両親
    ララパパ:ギ.ャロ.ップ♂  医者
    ララママ:ガ.ラル.ギャロ.ップ♀ 薬学に精通している。

    2人ともウィザプロ卒業生で、ゴスパでカップルに。










    ノコちゃんとベンさんお借りしてます!





  • 衣装決め

    「ドレスはどれにする?カタログ見てくれたかしら?」

    「・・・まだ、悩み中~」

    ママとビデオ通話しながら、
    私はゴーストダンスパーティーで着る予定のドレスを選んでいた。


    「昼の部はアリスのティーパーティーなんだっけ?」

    「うん、私はチェシャ猫なの」
    「耳と尻尾は同級生のステラちゃんが作ってくれるの」

    「ステラちゃん?」

    「うん、同級生の子なの。同じ1年生だと他にエルモくんとウキグモくん」
    「ほかに先輩もいっぱいいるの」

    「あら・・・いつの間にかシェルムちゃん以外にもお友達たくさんできたのね」

    「うん!」

    嬉しそうに笑うママの顔を見て私も嬉しくなる。

    学園での行事は初めてな事がいっぱいで本当に楽しい、
    いろんな人と話せるし、仲良くなれる・・・気がしてる。私だけ・・・カナ?




    「楽しそうにしてて、ママ安心したわ」

    「楽しいよ!」

    本当に楽しいの、いろんな人がいていろんな魔法があるし勉強になるの。


    「それじゃ昼の部の衣装はこれでいいとして、夜の部のドレスね」

    「いっぱいあって選べないね」

    「そうよ、うんとおめかししなくちゃ」


    画面の向こうのママが私と同じカタログのページを捲りながら
    これでもないあれでもないと悩んでて。

    「夜の部は仮面舞踏会だから、仮面との相性も見なくちゃ」

    「仮面いるんだね」


    「誰かわからない方が、ドキドキするでしょ?」
    「まぁあえてわかるような仮面の人もいたけどね♪」



    ・・・ドキドキ、かぁ・・・

    私にはまだちょっとわからない感情。
    幽霊とかのドキドキとはまた違うんだって。
    物語でよく見るその表現に、憧れがないわけではない。


    「これはどう?シースルーにウエストにリボン」
    「可愛いと思わない?」

    「可愛いね」


    ママが指差すドレス、本当にかわいい。
    こんなふわふわなの着たことがないな。


    「これにする?」

    「する!」

    「それじゃ、決まりね。」

    「注文して送っておくから受け取ってね」

    「わかった」


    ママはなんでもかんでもすぐ決められちゃうタイプ。

    ドレス選びのこの電話だってそんなに時間は経ってない。

    私ののんびりしたところはパパ譲りらしい。



    前に聞いた、パパもママもウィザプロの卒業生で、

    しかもこのゴーストダンスパーティーの時に一緒に踊ったことがあるんだって。
    普段と違ってドキドキしたってママがいっていた。


    「ララもちゃんとダンス踊れるようにしなきゃね」
    「今授業で習ってるでしょ?」

    「うん、でも難しいね」

    「練習してればそのうち体が覚えてくるわ」


    「・・・がんばる」

    「その意気よ」

    電話の向こうから時計の音が鳴る。


    「あら、こんな時間だわ!ララ、それじゃまたね」


    慌てた様子のママが画面の向こうから手を振る。



    「うん!ありがとう、ママ」


    私も同じように振り返してそのまま電源を切った。



    ゴーストダンスパーティー、

    ちゃんと踊れるといいな。練習は頑張ってる。

    ただ慣れない動きで心配で仕方ない。

    だって当日はちょっとヒールのある靴を履く予定だし、
    知らない人と踊るかもしれないんだよね?


    「ちょっと不安だなぁ~」


    私は緊張を紛らわせるために、机の上にあった飴を口の中に入れた。


    ドキドキ、どんな感じなんだろう。




    私もドキドキするのかな・・・








    ******ララ:衣装決め
  • はじめてのゴーストダンスパーティー 昼の部



    はじめてのゴーストダンスパーティー当日、


    昼の部のアリスのティーパーティー併せは一緒に仮装してくれたグレイス先輩たちも、ステラちゃんはじめとする同級生のみんなも仮装本当よく似合ってたし、すごく楽しかった!

    流行りの音楽・・・私もそんなに詳しくないけど、
    とりあえずスファート先生がノリノリで踊ってたから私も見様見真似で。

    途中よくわかんなくなって、いっぱい笑ったんだ。



    踊り疲れて、会場の隅でちょっと休憩。



    たくさん写真撮れたな・・・
    私、SNSに写真UPしてそれをたまに見返しては思い出してるの。


    サマーフェスティバルや夏休み、体育祭の思い出もいっぱい写真撮ってるんだ。



    アリス仮装だったステラちゃんとも撮ったし、ハートの女王仮装のレアリ先輩とも、

    ニヤリ顔の練習してるところをエルヴァ先輩に見られたりして、
    エルヴァ先輩のシスターもよく似合ってたなぁ。


    普段と違う格好してるみんなは新鮮。


    家でもパーティがあったりして、仮装をしたことないわけじゃなかったけど、こんなに大人数で仮装するのは初めてでワクワクでいっぱいだった。


    ”ハメを外す”ってきっとこういうことをいうんだね。




    ステラちゃんが作ってくれた私のチェシャ猫の耳と尻尾は
    突然消えたり現れたりできるギミック付きで、
    こんな素敵なのが作れちゃうなんてステラちゃんすごいなぁ。


    急に消えたり現れたりするとみんなびっくりして、
    私はなんだかちょっと得意気になっちゃったりなんかして。


    ステラちゃんに言って、もうちょっとだけ借りちゃおうかな?なんて。




    なんだかんだで昼の部も終わって、休憩挟んでそこからは自由参加の夜の部。


    ママと選んだドレス、ふんわりして着るの楽しみなんだ。
    試着はきちんとしてみたけど、どうかなぁ~


    髪型も、今の私のボリュームじゃドレスに合わないから、
    コンノ先輩のワックスで髪をいじらせてもらったよ。

    後は魔法で整えて。
    メイクもちょっとしてみたんだ。爪も塗ってみた。
    パニ先輩とコンノ先輩にいっぱい教わりながら。


    メイクもそんなにしたことなかったけど、なんだか大人になったみたい。



    夜の部に参加する子たちのドレスアップ、
    皆すごく綺麗でかわいくて、中にはもう元が誰なのかわからない人もいて。


    これで仮面なんかしちゃったら本当に誰だかわからないね?




    会場に行くみんなのドレス姿をうっとり眺めてたら、
    シェルムちゃんとステラちゃんに呼ばれる私。



    ちょっと小走りして二人に追いついて、私たちは会場の中に入った。








    ******ララ:はじめてのゴーストダンスパーティー 昼の部
  • はじめてのゴーストダンスパーティー 夜の部


    お友達と会場に足を踏み入れた私。


    昼の部の時のアットホームな感じとはまた違って、なんていうんだろ
    雰囲気が圧倒的というか、シャンデリアの色味もあるのかな?ムード満点?


    とにかく緊張しちゃう・・・・!


    とりあえず様子をみるために会場の隅の方で縮こまる。


    会場脇にあるテーブルの上には美味しそうな料理と飲み物。



    私は飲み物を手に取って飲んだ。


    一緒に来たみんなの緊張感も伝わる・・・



    会場の方を見ると、おそらく先輩たちなのかな?
    仮面で誰だかわからないけどもう何組か踊り始めてた。


    優雅ででもみんな楽しそうで、キラキラした世界。


    ママがいってたのってこんな感じなんだ・・・!




    キラキラした会場に目を奪われていると、

    横にいるシェルムちゃんに声をかける赤い髪の男。



    私はそれが誰だか知ってるから、阻止しようと思ったら
    サッとシェルムちゃんの手を取り連れて行ってしまった。


    赤い髪の男は私に気づいていて「ごめんな」とニヤッと笑い、ジェスチャーを送ってくる。
    私はその男が気に入らなくてたまらないので、ムッとにらみつける。


    赤い髪の男・・・彼は私の従兄だけど、昔からあまり仲が良くない。
    小さい頃にやられた悪戯の数々もあるんだけど、いじられた記憶ばっかりで、
    彼との思い出はいい思い出じゃないの。

    そんな彼が私の一番大事な友達と許嫁になったと聞いた時は本当に本当に本当に、
    ショックだったし受け入れがたい事実だったんだけど、

    報告を受けた時、
    パッと見た時の従兄のしまりのない顔と、一緒に笑ってるシェルムちゃんの顔は
    すごく幸せそうに私は見えて、でもそれが気に入らなくて、複雑で。


    心のどこかでは応援するしかないってわかってるんだけど、
    私の過去されたいじわるを思うと、どうしてもシェルムちゃんにおススメできない。




    キラキラの会場をよそに私は思い出してモヤモヤしていた。






    「ララちゃん・・・!」

    ステラちゃんの声に我に返ると、目の前に差し出された手。

    パッと我に返って見上げると見たことのない男の人。

    赤と黒で羽根のついた仮面と、キラキラしたお花をスカーフにつけて、
    私の前で微笑んで手を差し出してくれている。



    突然のことに、戸惑う私。

    え?え? 誰だろう・・・


    私の知ってる人の中に彼のようなグレーの髪を持つ男の人はいない。

    差し出された手におずっと手を添える。


    男の人はその間一言も話さず、ダンス会場へ私をエスコートする。


    授業で習った通りにまずはお互い一礼して、音楽に合わせて踊り始める。





    男の人は優しくリードしてくれて、
    緊張でわからなくなっていたステップもさりげなく誘導してくれている。

    最初は夢中で余裕がなかったんだけど少し落ち着いてきて、
    改めて彼に目をやる。



    誰なんだろう、踊り慣れてるから先輩・・・とか?

    仮面の向こうの素顔を想像してみるけど、誰なのか本当に見当がつかない。



    会場のシャンデリアの光で彼のスカーフにあるクリスタルのお花がキラキラ煌めく。

    とても綺麗・・・彼のコーディネートの中でもひときわ輝く綺麗なお花。



    再び視線を仮面に戻してもやっぱり誰だかわからない。



    包容力というのか彼のリードはとても安心できて、
    だんだん踊りを楽しめるようになってきた。



    楽しいな・・・



    経験したことのない高揚感を感じる。
    素性が知れない彼なのに、私に合わせてくれるからなのか本当に楽しくて。


    時間があっという間で。
    音楽が途切れて、私たちも踊りを終えた。


    再び一礼をして、また彼は私がさっきいた場所へとエスコートしてくれる。

    挨拶をして彼は去った。







    初めてのダンスはとてもとても素敵だった。
    エスコートしてくれた彼、正体は結局わからないまま。


    包容力のある彼のリードは安心できて楽しくて、そしてすごく高揚して。
    ドキドキした。まるで本の中の出来事みたい。



    私は自分の喉が渇いていたことに気が付いて、飲み物を手に取り喉に流し込む。



    ずっと心臓の音がうるさくて・・・



    ドキドキ・・・

    きっとこれがドキドキ・・・




    私はこの後もずっとずっとはじめてのダンスの余韻に浸っていて。


    シェルムちゃんが従兄とは違う金色と青のインナーカラーの髪の男の人にエスコートしてもらってたり、

    ステラちゃんがすごくキラキラした男の人と踊ってるのを見たり・・・


    会場の華やかさに目を奪われつつも私は彼の事が気になっていた。







    あの人は、誰なんだろう・・・?












    ララ:ゴーストダンスパーティー 夜の部